2015年7月7日火曜日

サワガニと島根

雨上がりの朝、自宅を出て3歩目で発見。



危うく踏み潰すところでした…。我が家の前は河辺ではないぞ!
近くに水路と田んぼは沢山ありますが。

せっかくなのでスマホのカメラを向けると、
興奮気味に両手でピースサイン。
撮影への協力をありがとうございます。

朝から道端のサワガニと戯れるようなことは、
都心ではまずあり得ない出来事。
23区内でサワガニを飲食店か魚屋以外で見つけることは、きっと至難の業でしょう。

子供の頃、何度も飼っては全滅させていたサワガニ。
こうして出会うと、とても癒されます。やはり自然環境下が一番ですね。

そういえば、
1~2年前に出雲市内の道端でもサワガニを見つけました。時間帯は深夜。
近くには排水溝ぐらいしかなく、
一体どこから出てきたのか、かなり不思議でしたが。
古いフォルダにそのときの写真があったので、
せっかくなのでアップします(ピンボケでごめんなさい)。


よく見ると殻の色がだいぶ違いますね。
色の違いに疑問をもったので軽く検索してみました。

Wikipedia先生によると、
孵化時の体色は全て淡黄褐色で成長に伴い体色が変化していく。
また、体色変異は照度、餌、底質の色などの生息環境の要因左右されるとされているが
十分に解明されていない。
1989年に鹿児島県で調査を行った鈴木廣志、津田英治らの報告によれば、
14mmまでの個体はほぼ茶色型で、
二次性徴が発現する時期の甲幅が14mm以上になると
青色型もしくは赤色型の体色を呈するようになることが明らかにされた。

とのこと。全く知りませんでした。勉強になります。

そんなわけで、
島根に住み始めてからアスファルトの上でも、
サワガニと出会う機会が増えたことを報告いたします。

鈴木 廣志、津田 英治:鹿児島県におけるサワガニの体色変異とその分布
     日本ベントス学会誌 Vol.1991 (1991) No.41 P37-46,  
     JOI:JST.Journalarchive/benthos1990/1991.41_37