2015年11月15日日曜日

二地域居住が続かない理由

私の考える二地域居住が続かない理由を挙げてみました。

私個人の見解としては、
一般的に言われる身体的理由、経済的理由に加えて、
精神的理由があると考えています。

1)身体的理由
移動は慣れてもじわじわと体を蝕みます。
特に揺れの多い交通手段は最大の敵です。
私は仕事の関係で島根、山陽・瀬戸内エリアで移動する機会が多いのですが、
特急「やくも」をいかに使わないかを真剣に考えてしまいます。
また移動にかかる時間が多くなることも問題です。
二地域居住の場合、移動時間が片道あたり数時間かかることが一般的です。
これが頻繁に続くと意外とバカにならない。
そのぶん日常の休息時間減るため、やはり疲労は溜まりやすくなります。

2)経済的理由
交通手段、二地域間の距離、家族の人数によりますが、
移動回数が増えると当然ながら大きな負担になります。
費用負担の少ない移動手段を選択するか、
仕事などと絡めて実質的な負担を減らすかなど、
日頃から考える機会が増えることになるかと思います。
(それはそれで結構楽しかったりするのですが。)
また二地域居住の内容次第では、
現在の仕事の収入にも影響が出るかもしれません。
機会損失の程度も考える必要があります。



3)精神的理由
あまり取り上げられることがありませんが、
いざ始めてみると意外に大きな要因になります。
1つは新たな地域の住民、職場の方々との人間関係であり、
もう1つは自身の身近な方々からのプレッシャーです。
前者は田舎暮らしを希望する場合によく言われる話。
Uターンの方は問題なくても、Iターンの方は要注意。
壊滅的なダメージを受けることもあるので慎重な対応が必要です。
私も「地域の洗礼」を受けた一人ですが、
それが結果としては良い勉強になりました。
ただ個人的には、
後者が意外にパンチ力のあるストレスを与えてきます。
これまで家族、親戚、友人との人間関係を大切にしていた人ほど、
ダメージを受けるのではないでしょうか。
圧力を軽減する努力か、それともひたすら耐えるのか、
個人のストレス回避の手法が求められるところになります。


 
写真のような環境。
ストレス回避のために自然を求めて二地域居住したものの、
そんな自然豊かな地域が逆にストレスの要因にならないことを祈ります。